大森赤十字病院の中途採用者支援体制の特徴として、それぞれにあった研修計画を立てていく点です。看護師によって、採用されて入職するにあたり不安に感じているポイントは変わってくるはずです。そこで研修の中で行ってほしいポイントに関して、看護師からヒアリングを実施します。そしてその希望に基づき研修のプランを策定します。1人で研修を行うのではなく、同じような時期に採用された看護師と一緒になって研修が受けられるので、わからなかったところを参加者同士で補えます。原則として3日間の研修となりますが、1年以上現場から離れていてブランクが気になる人のために最大で5日間の研修にも対応しています。ママさん看護師で出産の前後で職場を離れて、このたび久しぶりに復職する人の中には、今の看護システムについていけるかどうか不安という人もいるでしょう。そのような人は遠慮なく研修期間の延長が申し込めます。
転職した後に離職してしまう人の中には、職場の雰囲気に溶け込めなかったからという理由を挙げる人もいます。すでに出来上がっている職場の輪の中に、後から来た看護師はなかなか飛び込んでいけないという人も多いです。そのような人が孤立しないようにするために、大森赤十字病院では中途採用者交流会を実施しています。入職してから1年未満の看護師を対象にした交流会で中途採用者の職場に溶け込めないという不安を緩和します。中途採用者の人たちとお茶を飲みながら気軽に語り合えるような場所を提供しています。中途採用者の中にも、さまざまなキャリアの持ち主の方がいます。そのような異なるキャリアを持っている人同士で意見交換して、日々の業務に新たな刺激を受けることも可能です。このように中途採用者が働きやすい環境づくりをしているのが、大森赤十字病院の特徴です。